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3.「イタリア人のマーティンと申します。」 〜NY最大の危機〜
その日は、あるJAZZ-CLUB(STB)に行く予定があったのだが、3時間も時間を持て余しており、じゃぁ、その前にVILLAGEを散歩でもしようと思ってフラフラしてたら、通りすがりのイタリア系のアメリカ人(自称)に寒いっすねと声を掛けられました。まぁ、断る理由もないので、普通にお話ししていました。僕も暇だったし。 で、しばらく話していると、寒いし、立ち話も何だから喫茶店でお話ししましょうということになって、近くのTIFFENY-CAFEというところに連れていってもらいました。お金持ちそうなその人は、近くで画廊を持っていることや、小さい頃にイタリアに住んでいたことなどを話してくれました。僕も自分の国のこととか、アートについて思うことなんかを話してると、 バーに着きました。ビールなんかが普通に出てくるごくありふれた普通のバーです。そこでも僕たちは、しばらく話していました。そしたら、最初は 「君は好青年だね」 くらいの物言いだったのが、だんだん、 「君の笑顔はキュートだね」 とか、言ってくるようになって、あれれ?どういうこと?と言うような会話が続きました。そして手なんかを触ってこられたときに、ようやく僕は気付いたのです。もともと、ものすごい汗っかきの僕は、当然、手のひら中に汗をかいているわけで、彼にしてみれば僕がドキドキして汗をかいていると思ってしまったらしく、 「Please Relax」 などと言われてしまうような、とんでもない状態に陥っていました。 そして、ここまでに僕は、3つの失敗を犯しています。 そのいち。 男しかいない店内の異常な状況に、まったく気が付かなかったこと。 もっというと、その時僕は、その店員を
そのに。 乾杯の時に、マーティンが、 「FOR US!」 と言っていたのをそのまま、 「FOR US!?」 と返してしまっていたこと。 ノリ的には、私たちの出会いに乾杯!!、みたいなもんだろうか………。 そのさん。 言われてみるとなるほど、ネオンがピンクっぽいことに気が付かなかったこと。もっというと、なんと店の奧にはミラーボールがぐるんぐるんまわっていたことに、その時は、なぜかホントに気が付かなかったこと。
極めつけは、 バー(今思えば、“ゲイバー”)に入った直後、 「こういうバーにはよく来るのか」 と聞かれたときに、 「よく来る」 と即答してしまったこと。 だって、普通のバーだと思っていたんだもん(笑)。 そういえば、その直後から、新宿の話題になっていた様な気がする(笑)
いろいろな偶然が重なり(もっと早く気付け、という一点だけのような気がするが(笑))、 そこからは、気持ちを切り替えていろいろ取材を、してきました(笑)。 それによると、 彼は、600枚のDVDをもってて(全部それ系(笑)) 家のバスルームについては、バスタブでっかいよ(笑)とか、 そういえば、このバーの地下のダンスフロアーでは、GO!GO!GUYS(笑)が踊ってるとか、 彼らはでっかいよ、とか(笑) 特に黒人のが、とか(涙) 吐きそうになりましたが、そこまで聞いてきました。
そして、彼は自分のことを「まーてぃんは、ね」と、名前で呼ぶのだ。もう耐えられなくなった僕は、予定があるので、と、そこでお店を後にしました。ちゃんと、写真を撮ってから(笑) ちなみに、彼とは、やたらと会話しやすかったです。 その理由として考えられることは、 へこんだなぁ。 でも、ある意味この度最大の出来事だったかも(笑)
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